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The Perl 5 development teamは20日(米国時間)、Perl 5系の最新版となるPerl 5.16を公開した。Perl 5は長く利用されているPerlの主要バージョン。これまで最新の安定版はPerl 5.14だったが、約1年間の開発期間を経て、安定版のバージョンアップがおこなわれた。

今回のリリースは主に互換性を保ちつつ、各機能の改善や向上がおこなわれている。Perl 5.16における主な注目点は次のとおり。

  • Unicode 6.1のサポート
  • Unicode関連機能の各種改善
  • 新しい「__SUB__」トークンの導入
  • 組み込み関数関連の改良
  • XS言語の変更
  • 特殊変数の変更
  • デバッガの改良
  • CORE 名前空間関連の改善

また、Perl 5.16よりコアの拡張として、バージョン宣言による機能の無効化が導入されている。「use 5.014」とバージョン宣言した場合には、Perl 5.16であってもPerl 5.14の機能までしか使えなくなる。その他、Perl 5.16のリリースとともにPerl 5.12系のサポート終了を宣言している。プロジェクトはPerl 5.12系を使用しているユーザに対して最新の安定版にアップグレードするよう推奨している。