東京商工リサーチはこのほど、全国261万社の「商号」に関する調査結果を発表した。同調査は、同社の企業データベースから261万社の商号データを抽出して分析・集計したもの。前回調査は2008年6月に発表されている。

全国261万社のうち最も多い商号は「アシスト」で609社だった。第2位は「ライズ」の515社となり、1位と2位は前回調査と同じだった。第3位の「アドバンス」(478社)は前回第5位から上昇した。第4位以降は、「トラスト」(433社)、「サンライズ」(427社)、「フロンティア」(422社)と続く。

前回調査では、上位ランキング10位のうち3社が漢字商号だったが、今回は上位13位までをカタカナ商号が占めた。

最多商号となった「アシスト」609社を産業別で見ると、サービス業他が196社(構成比31.7%)で全体の3割を占めた。以降、建設業が100社(同16.2%)、小売業が79社(同12.8%)、不動産業が61社(同9.8%)と続く。

商号の文字種類別構成比では、「漢字」だけの商号が44.1%(前回調査48.2%)で最も多かったが、前回より4.1ポイント低下した。これに対し、「カタカナ」だけの商号が27.5%(同26.6%)と前回より0.9ポイント上昇した。次に「漢字とカタカナ」の商号が16.4%(同17.7%)と続き、英字だけの商号も3.6%(同1.7%)となっている。

商号の文字数別構成比では、4文字が25.4%(前回調査27.8%)で最も多く、全体の約3割を占めた。次に5文字が14.3%(同14.8%)、6文字が13.0%(同13.2%)、7文字が9.1%(同8.8%)と続く。

左から、商号文字種類別構成比、商号文字数別構成比 資料:東京商工リサーチ

商号後部で業種や業態等を示す漢字表記で最も多かったのは「工業」の11万5,072社で、「建設」7万3,625社、「工務店」4万2,812社、「商事」4万2,593社、「商店」4万1,452社の順で続く。同じくカタカナ表記では、最多が「サービス」の3万8,729社。以降、「センター」2万1,492社、「テック」1万9,409社、「ジャパン」1万6,989社の順だった。