トヨタ自動車とサントリーMIDORIE(サントリーホールディングスの完全子会社)は4月11日、中国で合資会社・トヨタサントリー美都(上海)園芸を設立し、環境緑化関連製品の開発・販売を手がけることを発表した。新会社では、2015年までに約7,650万人民元(約1,010億円)以上の売上を目指す。

トヨタサントリー美都(上海)園芸のロゴ

合弁会社の資本金は19万6,000米ドルで、サントリーミドリエが約51%、トヨタが約49%出資する。

トヨタ自動車は1989年から生物緑化関連の研究を開始。これまでに、日本国内でヒートアイランド現象緩和に効果のある「Kirsch Red」など、環境緑化に役立つ植物を多く開発・販売してきた。サントリーMIDORIEも土壌の代替材料「Pafca」など、都市緑化に効果のある製品を研究・販売しており、既に中国で外壁の緑化を主とする業務を開始している。

今回の提携により、両会社は双方の技術力を生かしたより豊富な製品の供給が可能となり、市場競争力の強化が見込まれる。当初は両社が保有する環境緑化向け資材、植物を販売し、2013年を目処にサントリーミドリエの資材とトヨタの環境緑化植物を融合した共同開発商品の中国市場投入を目指す。