アドビ システムズは、同社の映像制作スイート製品「Adobe Creative Suite Production Premium」が、第84回アカデミー賞で高い評価を受けた『ヒューゴの不思議な発明』の映像づくりに大きく貢献したことを発表した。

『ヒューゴの不思議な発明』は、ブライアン・セルズニックのベストセラー小説を映画化した作品。監督はマーティン・スコセッシが務めた。VFXスーパーバイザーには、『アポロ13号』『タイタニック』『ハリー・ポッター』など数多くの名作に携わったロブ・レガートが起用され、本格的な3D立体視映像制作や、ARRI ALEXAデジタルシネマカメラの採用、1905年当時の映画撮影様式やセットの再現など、映像制作において多数の先進的な取り組みがなされている。

レガートは「Adobe Creative Suite Production Premium」をワークフローにおける"ハブ"として活用することで、大勢のクリエーター間のコラボレーションを深め、プロジェクトを効率的に推進できたとしている。具体的には「Adobe Photoshop」や「Adobe After Effects」で基本となる映像を作成することで、チーム全体で共有、効率的かつ素早い調整が可能となったという。特にAfter Effectsではコンポジションのタイムラインで時間軸を自在に操ることが可能なため、作業の効率化に大きく貢献したとのこと。さらに、「Adobe Premiere Pro」でも、QuickTimeムービーやVOBファイルなど、様々な形式のファイルを直感的にタイムラインに配置できるほか、処理を待つことなく様々なシーンのミックスや調和が可能なため、ワークフローの効率化に大きく貢献したとしている。