MINIX 3 is a free, open-source, operating system designed to be highly reliable, flexible, and secure.

2月29日(オランダ時間)、MINIX 3.2が公開された。MINIXは、アムステルダム自由大学教授のAndrew S. Tanenbaum氏が開発したマイクロカーネルを採用するUNIXライクなOS。BSDライセンスのもとオープンソースで開発されており、無償で利用可能となっている。MINIX 3.2のイメージファイルはこちらよりダウンロードできる。

MINIXは、Linux開発のきっかけとなったOSだが、BSDライセンスやPOSIX準拠のNetBSDユーザランド、シェルスクリプトとしてashを採用している点などBSD系OSに近い。近年、NetBSDの機能を意欲的に移植しており、昨年オランダで行われたBSDのカンファレンスでもMINIXの開発者が講演を行なっている。

MINIX 3.2.0の動作画面

MINIX 3.2では、標準のコンパイラとしてLLVM/Clangを採用している。引き続きGCCコンパイラもサポートしている。NetBSDよりブートローダやCライブラリなどを移植しており、Google Summer Of Codeを利用してNetBSDよりパスワードファイルフォーマットやユーザランドユーティリティ(ext2/fsck/mkfs/gzipなど)の移植、GDB及びCoreダンプ、FUSE(Filesystem in Userspace)などの機能を追加している。また、マルチコア/プロセッサに対応するため非同期VFS(Multithreaded Virtual Filesystem)サーバやSMPがサポートされている。