ダイナフレックスは2月20日、Intelが開発したデジタルサイネージ向け顔認証測定システム「Intel AIM Suite」(エイアイエムスイート)の正規販売代理店となり、本格的な営業活動を開始したことを発表した。

デジタルサイネージは、スーパーマーケットやコンビニのような小売業・駅のプラットフォーム・自販機などへ導入され、市場規模は対前年比20%以上の伸びを示している。一方で、「屋外広告(電子看板)」は投資対効果(ROI)の数量化が問題となっており、同社ではこの課題への解決策として「Intel AIM Suite」を日本市場に提供するとしている。

同製品では、サイネージ傍に配置されたカメラでキャプチャした画像を分析して、視聴者の性別・年代・視聴時間・顔の位置・顔の大きさなどに応じて効果的な映像コンテンツをリアルタイムで提供することが可能。また、マーケティング戦略の訴求効果をデータ化することでビジネスへの貢献度の分析が可能となり、一貫性のあるマーケティング戦略を展開できるとダイナフレックスでは説明している。

同製品はソフトウェアであり、PCとカメラなどの光学センサを用意してPCにインストールすることで即座に動かすことができるため、ダイナフレックスではデジタルサイネージシステムベンダやシステムインテグレータ、ソフトウェア開発業者に対して、デジタルサイネージのアプリケーションを最適化するオープンメディアプレイヤーの環境を提供していくとする。なお、動作環境条件は、CPU Intel Core2 Duo 2.0GHz以上(2.4GHzが望ましい)、OSがWindows XP、Windows VistaまたはWindows 7としている。

「Intel AIM Suite」のコンセプトモデルによるデジタルサイネージ領域での利用イメージ