米Googleが1月10日にローンチした新機能「Search plus Your World」はプライバシー批判も持ち上がっているが、この機能に対して米Twitterもご不満のようだ。「検索が歪む」とTwitterの幹部がTwitterでツイートとしたところ、Google側も同社のSNS「Google+」で応戦した。
Search plus Your Worldは、Googleが昨年のローンチ以来、強力にプッシュしているソーシャルサービス「Google+」との連携を強化すると言われるサービス。検索結果をユーザーの嗜好に合わせるパーソナライズ検索に向けた取り組みだが、個人情報も検索できることから米国電子プライバシー情報センター(EPIC)などからプライバシーの懸念も持ち上がっている。
Twitterで法務顧問を務めるAlex Macgillivray氏は1月10日、Search plus Your Worldについて、「インターネットにとって残念な日。(Googleに)以前勤務していたので、検索がこのように歪められることに対して、Google社内でも意見の衝突があると予想できる」とTwitterにつぶやいた。
「(Googleの新サービスは)ユーザー、パブリッシャー、ニュース機関、Twitterユーザーにとってよくない」というTwitterとしての声明文も、Financial Times紙ら複数のメディアが報じている。Macgillivray氏はその後、「検索がゆがむ」例として「wwe」を検索した結果を示している。
これに対し、Googleは翌日にGoogle+にて反論、「Search plus Your WorldについてのTwitterのコメントに少しばかり驚いた」とし、「2011年夏にリアルタイム検索での提携更新を拒んだのはTwitterだ」と明かした。両社は2009年10月より、リアルタイム検索でのツイート表示で提携を結んでいたが、2011年7月初めに提携が切れたためにこの機能はなくなっていた。
Search plus Your Worldについては米Facebookの出方も注目されるが、Googleの会長のEric Schmidt氏は「Twitter、Facebookと話し合いを持つ用意がある」とMarketling Landに語っている。