The World Wide Web Consortium

W3CのWebアプリケーションワーキンググループは1月5日(米国時間)、DOM4の最新草案となる「DOM4ワーキングドラフト1月5日版」を公開した。

DOM4は、Webプラットフォームで利用されるイベントおよびドキュメントモデルを規定する規約。現在主に利用されているのは、2004年4月7日に勧告として公開されたDOM3

DOM4では、既存のDOM3およびDOM2、関連する規約の統合が図られている。ECMAScript(JavaScript)で利用することを考慮して調整を進めているほか、HTML5からの機能の取り込み、既存の実装との親和性の実現、複雑さを排除しよりシンプルな規約にまとめることを目指して作業が進められている。

これらは、Webアプリケーションの開発を主眼において従来の仕様をまとめあげる取り組みであり、Webアプリケーションの発展と相互接続性の実現に向けて重要な規約となる。

DOM4に仕様を集約する過程で、いくつかの機能は整理対象として削除されることになる。このため、今後DOM4で廃止される機能は利用しない方が将来的な書き換えの手間を軽減できる可能性がある。

また、使用しているJavaScriptライブラリがDOM4で廃止される機能を使っているケースなどが想定されるため、ライブラリの対応状況も配慮する必要がでてくるものとみられる。