さくらインターネットは、2011年3月より北海道石狩市に建設中の同社石狩データセンターを竣工し、11月15日に開所すると発表した。

石狩データセンターは、北海道の冷涼な気候を利用した外気冷房によって、ほぼ通年でサーバルームの外気冷房が可能となっている。データセンターのエネルギー効率指標であるPUE(Power Usage Effectiveness)は、通常時の外気冷房のみの場合で1.11、夏に空調運転を行った場合でも1.21になるという。加えて、外気冷房により空調コストを約4割削減できる見込みとなっている。

石狩データセンター外観

また、東京ドームの約1.1倍となる5万1448平方メートルの敷地に、1棟あたり最大500ラックまで対応できる分棟式の建物を、最終的に8棟まで増設する予定としている。なお、開所時には2棟を建設し、サーバラックを200ラック設置する。

サーバルームは100ラックごとのモジュール設計で、非常用発電機やUPSもサーバルームごとに設置するモジュール型。これによって、需要動向に応じた拡張、最新技術の採用などが可能になるという。