ARMは、同社リファレンス・ソフトウェア開発ツール・スイート「ARM Development Studio」の最新版となる「Development Studio 5(DS-5) v5.7」を発表した。
同バージョンは、ツールキットの統合により、ARM7 TDMIから、Cortex-A15 MPCoreやCortex-A7など、各種ARMプロセッサに対応する先端ソフト開発環境で、新たにCortex-A9とXilinx 28nmユニファイド・プログラマブル・ロジック・アーキテクチャを採用した「Xilinx Zynq-7000 Extensible Processing Platform(EPP)」に対応する実行制御デバッグおよび非侵入型な命令トレース機能もサポートした。
また、DS-5 v5.7は、開発者に新しいデュアルCortex-A9 MPCoreリアルタイム・システム・モデル(RTSM)を同梱して提供しており、このシミュレーションモデルによるプラットフォームを用いることで、ハードウェアの完成前に並列実行コードのテストとデバッグを可能にすることができるようになり、これによりソフト開発の期間を短縮することが可能となる。
さらに、ハードウェア仮想化機能「TrustZone」、などのサポートも含まれており、これにより小型の組み込みセンサから、ハイエンドのスマートフォン、低消費電力サーバまで、幅広いターゲット・アプリケーションに対応することが可能になっていると同社では説明している。
なお、すでにフル機能の30日評価版DS-5を同社Webサイトよりダウンロードすることが可能となっている。