米Oracleは10月24日(米国時間)、米RightNow Technologiesを買収することで合意したと発表した。買収金額は約14億3000万ドル。RightNowの顧客サービスソフトウェアを自社クラウドサービスに追加する。

RightNowはSaaS事業者で、コールセンターやヘルプデスクなどの顧客サービスをインターネット経由で提供している。設立は2007年で、早くからマルチテナント型のSaaSを展開してきた。

今回、OracleはRightNow1株に対し43ドルを支払う。取引はRightNowの取締役会の承認を得ており、今後は株主の承認などを得るプロセスに入る。取引は2011年末~2012年はじめに完了を見込む。

Oracleは先の「Oracle OpenWorld」で「Oracle Public Cloud」を発表しており、RightNow買収によりこれを強化する。Oracle Public Cloudでは、営業支援管理(SFA)、人事(HR)、人材管理、ソーシャルネットワーク、データベース、Javaなどを提供することになっており、これに加わることになる。