北海道電力、東北電力、東京電力は9月30日、北海道電力と東京電力、東北電力と東京電力の間で「風力発電導入拡大に向けた実証試験」を行い、北海道電力と東北電力が風力発電事業者を募集すると発表した。

その背景には、北海道地域、東北地域を単独で考えると、風力発電の出力変動に対応する調整力が不足することがある。

北海道電力は風力発電の出力変動(30分より短い周期)を調整し、東京電力は風力発電の出力予測に基づく風力発電の出力変動(30分より長い周期)に相当する電力を北海道電力から受電し、風力発電の出力変動相当を調整する。

東北電力の調整力(出力減少方向)が不足する期間において、調整力に余裕のある東京電力が東北電力から電力を受電することで、東北電力の系統に新たな調整力を確保し、東北電力がこの調整力を活用して風力発電の出力変動を調整する。

北海道電力と東京電力、東北電力と東京電力の実証試験の概要

東北電力は引き続き、2020年度頃に東北地域全体で200万kW程度となるように導入拡大を目指して検討を進めていく。