Freescale Semiconductorの日本法人であるフリースケール・セミコンダクタ・ジャパンは9月13日に開催した同社のテクノロジーフォーラム「Freescale Technology Forum Japan 2011(FTF Japan 2011)」にて、車載および産業市場の機能安全基準に準拠したシステムの開発を支援することを目指した「SafeAssureプログラム」を発表した。

同プログラムを活用することで、まもなく正式発表される予定の国際標準化規格(ISO)の「ISO26262」や、すでに発行されている国際電気標準会議(IEC)の「IEC61598」などの国際基準に準拠した安全システムの開発時間を短縮できるようになるという。

「セーフティ・プロセス」「セーフティ・ハードウェア」「セーフティ・ソフトウェア」「セーフティ・サポート」の4つの主要領域を対象としており、最初の「セーフティ・プロセス」では、機能安全ソリューションの設計や開発を行う際の社内手順や方法を対象としたものとなっている。

また、「セーフティ・ハードウェア」のコンセプトは、偶発的なハードウェア障害の検知と緩和に焦点を当てるというもので、同社のマイコン、パワーマネジメントIC、センサにはすでに自己検査、モニタリング、冗長性などの安全機能が組み込まれているという。

第3の領域となる「セーフティ・ソフトウェア」は、ハードウェアとソフトウェアをシームレスに統合してシステムレベルの機能安全を実現しようというもので、AUTOSAR OSや関連MCAL(マイコン抽象化層)ドライバ、コア自己診断機能など、包括的な自動車機能安全ソフトウェアセットの開発を現在、進めているという。

そして4つ目の領域である「セーフティ・サポート」は、システムレベルの統合と機能安全基準の順守を促進するもので、顧客ごとに機能安全アーキテクチャに関するトレーニングやシステム設計のレビューを実施し、安全性ドキュメントや技術サポートの提供するといった取り組みを進めているという。

Freescaleが提供する「SafeAssureプログラム」の概要