Huaweiとルネサス モバイルは8月11日、HSPA+の携帯基地局への上り通信速度として最大10.4Mbpsを達成したことを発表した。

3GPP規格Release7では、基地局への上り通信速度11Mbpsをサポートするため新規チャネル構成による「HSUPA cat7」が規定されているが、今回の試みはHSPA+で、同技術をアップリンクに適用することで上り速度10.4Mbpsを達成したというもの。

HSPA+(High Speed Packet Access Plus)は、第3世代(3G)携帯電話の内、「W-CDMA」のデータ転送を高速化した規格で、HSUPA(High Speed Uplink Packet Access)は、そのW-CDMAの上り(端末→基地局)方向の通信速度を改良・高速化した規格で、HSPA+の能力進化により、アップリンクでのスペクトル効率を向上できるようになるため、通信事業者各社は通信速度の高速化を実現することが可能となる。

なお両社は、HSPA+では、より高い効率を可能にする16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)とHuaweiのE-DPCCH(Enhanced Dedicated Physical Control Channel) 強化技術、ルネサス モバイルのモバイルプラットフォーム技術を結集することで、さらなる高速通信の実現に向けた取り組みを進めているとしている。