米Appleは7月8日付で米国際貿易委員会(ITC)にて、台湾HTCが自社特許を侵害しているとする苦情申し立てを行った。Appleは2010年にもHTCを相手取ってITCで起訴しており、2度目となる。

Appleはすでに、2010年3月にHTCをITCで起訴している。当時の訴えは、マルチタッチ、ユーザーインタフェースなど10件の自社特許を侵害しているというもので、Appleはデラウェア連邦地方裁判所でもHTCを提訴していた。ITCでは主張が認められると対象製品の輸入が差し止めとなるため、スマートフォンメーカーの特許訴訟でもよく利用されている。Appleは初回時、「Nexus One」「Touch Pro」「Touch Pro2」「Touch Diamond」などのHTC製端末が自社特許を侵害しているとしていた。これに対し、HTCは2010年5月にAppleを反訴している。

ITCが公開した2度目の苦情は、「携帯できる電子デバイスと関連ソフトウェア」とあるだけで、具体的な特許はわからない。

Appleはこのところ、HTCや韓Samsungなど、ライバルのスマートフォンメーカーに対する特許攻防を活発に展開している。一方のHTCは今月に入り、Appleと特許係争中であるグラフィック技術ベンダーのS3 Graphicsを台湾VIA Technologiesより買収することで合意したことを発表している。