博報堂DYメディアパートナーズ メディア環境研究所は6月15日、「メディア定点調査2011」の調査結果を発表した。

この調査は生活者のメディア接触の現状を分析することを目的として2004年から毎年実施されているもの。2011年はTwitterなどの"ミニブログ"について、20代女性の利用経験が急増(2010年 47.2% → 2011年 70.7%)していることなどが判明している。同社によれば、これはスマートフォンの普及などが大きく影響しているという。

スマートフォンの所有状況(全体)は、2010年の9.8%から16.5%に伸びており、中でも20~30代(男性)の所有状況はいずれも35%を超えるという結果となっている。

スマートフォン所有状況(性年齢別比較) (資料: 博報堂DYメディアパートナーズ)

同調査の本題である生活者とメディアとの接触実態(メディアとの接触総時間)については、2011年は前年比でほぼ横ばいとなっているが、同社は「メディア接触総時間が6時間近く、つまり1日の1/4にあたることを考えると、メディア接触総時間がさらに伸びていく可能性は低く、生活者のメディア接触多様化を背景に、ダブルスクリーン・トリプルスクリーンといわれるテレビとの「ながら利用」などによって、むしろパソコンやスマートフォンを含む携帯電話からのインターネット接続時間が、増加していく傾向が強くなるのではないか」という予測を示している。

今回の調査期間は2011年2月4日~2月17日。調査地区は東京都、大阪府、愛知県、高知県の4地域で、合計サンプル数(回収済みのもの)は2,744。調査対象者は15~69歳の男女個人となっている(調査実施機関はビデオリサーチ)。