メインステージはコンパニオンがリコーが掲げるコンセプト「Customer's Customer Success」を紹介

リコージャパンは、6月15日~16日まで、東京・有楽町の東京国際フォーラムでプライベートイベント「Value Presentation 2011」を開催する。このイベントでは、著名人による9つのエグゼクティブセミナーや56のCOSセミナーのほか、展示会場では、パートナー製品も含め、同社が扱う製品やソリューションなど140あまりが紹介される。

展示会場内は、「明日のワークスタイル」、「万が一に備える災害対策」、「課題共有ソリューション」、「経営基盤の強化」、「変化に適応する経営」、「社会との共生」のコーナーに分かれており、テーマに合わせて展示が行われている。14日には、プレス向けの内覧会が開催されたので、ここでは「明日のワークスタイル」を中心に展示物の一部を紹介する。

iPadで資料が参照可能

このイベントでは、iPad 200台が無料で貸し出されており、Wi-Fi回線を利用して、展示物の資料を閲覧できるほか、リコーが社内で実践した事例が参照できる。

展示物の資料をWi-Fiでサーバからダウンロードして参照できる

展示物の資料は、展示物に表示されているiPad番号で選択

興味がある項目を選択すると対応するソリューションをナビしてくれる

工事不要のLED蛍光灯

今秋発売予定のLED蛍光灯

リコーは4月、エコソリューション事業を新規に立ち上げ、この事業の第1弾として、LED照明市場に参入することを表明したが、写真は今年の秋に販売が開始される予定の直管型のLED蛍光灯。工事不要で現在設置されている機器にそのまま取り付けられるという。通常の蛍光灯の40W相当の明るさで、消費電力は23Wだという。価格は未定だが、一部報道では、数万円といわれている。

夏から米国で販売が開始されるeWriter

「Ricoh eQuill」。右上の黒い四角の部分がカメラのファインダー。セキュリティ対策のため、ポート類は装備していない

夏から米国で提供を開始する予定のペーパーレス事業「eWriter(イー・ライター) ソリューション」も紹介。写真は、専用のタブレット端末「Ricoh eQuill(リコーイークイル)」。端末はWi-Fiのほか、3G回線にも対応。カメラも内蔵している。バックエンドのシステム開発も併せて提供される。用途としては、介護記録、配達業務、点検・保守業務、日報などを想定。手書きした内容をそのままデジタルで保存でき、バッテリ駆動は20時間。なお、日本での展開は未定。

iPad用でペーパーレス会議を実現する「RICOH TAMAGO Presenter」

iPadのみで手軽にペーパーレス会議を行える「RICOH TAMAGO Presenter」。サーバ不要で、iPadだけで資料の共有ができる。現在はフィードバックを得るため、App Storeで無料で公開されている。今後、付加価値を加え、有料化する予定。現在閲覧可能な資料はPDFで、パスワードで保護をかけることも可能。画面には、「発表者」ボタンが用意されており、そのボタンをクリックした人が各端末の資料の同期を制御できる。また、リコー製のワイヤレスプロジェクタを利用した投影も可能。

「RICOH TAMAGO Presenter」

社内向けの「つぶやき」ツール

ツイッターのような「つぶやき」を社内で実現できるシンクーが提供するLinkApp。部や課単位などで情報共有が可能。クラウドと連携しており、現在はiPhoneとGoogle Appsのメール、フォルダ、カレンダーと連携したソリューションが提供されている。例えば、Google Appsのカレンダの予定が変更されると自動的につぶやきが投稿される。今後、クラウドサービスとして、Office 365を利用したものや、Android端末への対応が予定されている。サーバは不要で、料金は端末数による月額課金となる。 なお、Office 365は、サポートサービスを付加したリコー独自のソリューションが来月から提供される予定。

LinkAppの画面。写真はNECのLifeTouch

iPhone/iPad向けの端末管理システム

iPhone/iPadを社内導入した場合問題になるのが端末管理。とくに、紛失・盗難時の遠隔消去は必須となる。ワンビが提供するトライデリートは、リモートワイプにより初期化(工場出荷状態に戻す)やロックのほか、アプリインストールやカメラの利用禁止、パスワード強度の設定など、セキュリティ管理や導入時の一括設定が行える。

リモートワイプによる端末ロック

スマートフォン向けリモートアクセスサービス

いいじゃんネットが提供するリモートアクセスサービス「CACHTTO(カチャット)」は、スマートフォンから社内システムにセキュアな環境でアクセスできるサービス。日本の3キャリアに対応する。ファイアウォールの外にCACHTTOアクセスポイント、ファイアウォールの中にCACHTTOサーバを設け、ファイアウォールを通過するデータのやり取りは、この2つのサーバ間でHTTP/HTTPSを利用して行われ、新たにポートを開ける必要なく対応できる。また、許可された端末のみ通信させることが可能だという。

「CACHTTO(カチャット)」の概要

「CACHTTO」の画面