Analysis and Research of the latest developments in Technology, Business Models, and Mergers and Acquisitions.

オープンソースプロジェクトにおけるGPL系ライセンスの採用割合が下落傾向にあることが、451 CAOS Theoryにおいて「The trend towards permissive licensing」として報告されている。データはBlack DuckがOpen Source Resource Centerで提供しているものを利用している。

GPL系ライセンスの割合は61%と、ほかのライセンスと比較しても支配的な立場にある。GPLv2の割合は45.33%となっており、オープンソースプロジェクトの実に半分近くがGPLv2を採用していることになる。しかし、2008年6月にはGPL系ライセンスのシェアは70%あり、徐々にシェアを落としていることがわかる。逆にMITライセンスは大きくシェアを伸ばしている。

The trend towards permissive licensing - 451 CAOS Theoryより抜粋

The trend towards permissive licensing - 451 CAOS Theoryより抜粋

企業が取り組むオープンソースプロジェクトにおいてもここ数年で同様の傾向が現れている。これまではGPL系のライセンスを採用する傾向がみられたが、MITライセンスのようなより緩いライセンスが好んで採用されるようになりつつある。GPL系ライセンスを採用しているOSSプロジェクトの数自体は増え続けているが、OSSプロジェクト全体におけるシェアとなると、その値を減らしている。