SNSとテンプレートを組み合わせた新アプローチ「ONESTEP」

「わくわくキッズ」の代表である宮野秀幸氏

「わくわくキッズ」の代表である宮野秀幸氏は、「就職活動生に届け!Microsoft OneNote」と題したプレゼンテーションを行った。

まず同氏は、供給過多の情報に就活生が対応できていないという就職活動上の問題を提示。これに対し、情報管理の容易性と情報へのアクセス性に優れたOneNoteは、就職活動の情報整理に大きく貢献するとアピールする。

ただし、OneNoteだけですべての問題を解決できるわけではない。そこで、学生向け就職情報サイト「マイナビ」と連動しOneNoteベースで情報共有ができるSNS「Zero」、就職活動に特化したOneNote用テンプレート「MYSTEP」という2つの要素で構成された、問題解決への新しいアプローチ「ONESTEP」を提案した。

就職活動におけるOneNoteの活用を提案する宮野秀幸氏

OneNoteが留学生との国際交流に貢献

「チームみちのく」の関根千尋氏

「国際支援科をターゲットとしたOneNote普及計画」と題したプレゼンテーションを行ったのは、「チームみちのく」の関根千尋氏だ。同チームでは留学生と知り合う機会が多いことから、日本人学生と留学生をターゲットに、語学学習ツールとしてOneNoteの利用を提案した。

留学生の中には「日本人ともっと交流したい」「たくさんの情報量を処理できない」「授業の内容を理解しきれないこともある」といった悩みを抱えている人々も多い。そこで、モデル校の国際交流課にOneNoteのライセンスを無料配布し、活用方法のレクチャーおよび活用環境の構築を実施。モデル校に対する調査・評価を経て、他大学へのアプローチを行うというものだ。

こうした実績と口コミ、さらには留学生を通じた波及効果により、交流の活性化および自学学習の補助、そして最終的に10万件のライセンス販売を目指すという。

「留学生との交流にもOneNoteは使える」という関根氏

2013卒生による就活の実績作りを始点とした「PROJECT EBITAI」

「きれいなジューC」は「就活生に向けたOneNoteの普及方法の提案 PROJECT EBITAI」と題して、中山智裕氏、柴昴祐氏、橋本綾香氏の3人がプレゼンテーションを行った。

「きれいなジューC」の柴昴祐氏、橋本綾香氏、中山智裕氏

同チームでは、就職活動においてOneNoteが備える情報の集約・編集機能が大きな武器となることに注目。しかし、就活生のニーズとマッチしているにもかかわらず、認知度は約20%、使用経験に至っては3%程度しかないことを独自調査で明らかにした。

学生たちへのアプローチは、就職活動において"前例がある"という安心感がポイント。そこで注目したのが、学生たちが持つMicrosoft Officeのバージョンだ。OneNoteはMicrosoft Office 2010年に含まれているが、次年度の就活生である2013卒生が主に使用しているのはOffice 2007。こうした背景から、同チームは日本マイクロソフトとマイナビの全面協力を得て、2013卒生による実績作りを普及の始点とした「PROJECT EBITAI」を提案する。

手法としては、まず日本マイクロソフトがマイナビメールを通じて、OneNote就活に参加する2013卒生を募集、OneNoteの無料配布を行う。その後、日本マイクロソフトと学生がコミュニケーションを図るために各地でミーティングを実施し、より良い就活ノートを作成していくというものだ。

2013卒生の就活シーズン終了後は、日本マイクロソフトが内定者のデータを収集し、マイナビ上で2014卒生に対しコンテンツやOneNoteデータの配信を実施。すでにOffice 2010の利用率が高い2014卒生は「こんなソフトが入っていたんだ」と、OneNoteの価値に気付くというわけだ。

同チームはこうした活動を毎年繰り返すことでコンテンツが増強され、学生たちの間でOneNote就活が必須の存在に成長するとしている。

内定者のOneNoteを活用する「PROJECT EBITAI」

人に何かを伝えて動かすプレゼンテーションの魅力

審査員を務めたナ・ヴィータ 代表取締役の菅野誠二氏

審査員による厳選な審査の結果、大賞に輝いたのは青山学院大学の眞子氏。審査員を務めたボナ・ヴィータ 代表取締役の菅野誠二氏は「独自性のある大変素晴らしいアイデアはもちろん、延期期間を使って仮説の検証まで行ったことが審査員一同で決断に至った最大の理由です」と語る。

大賞に輝いた眞子氏は「私は人に何かを伝えて動かせる、そんな力を持つプレゼンテーションが大好きです。今回はさまざまなプレゼンテーションを研究し、自分なりに納得のできる最良の形に仕上げられました」と、受賞の喜びを語った。

なお、大賞の眞子氏には賞金50万円のほか、副賞としてテレビや雑誌で活躍中の人気スタイリストが特別にコーディネートしたスーツやシャツ、靴などのビジネススタイル一式、さらにフレッシャーズ編集部からは新生活に最適なグッズが贈られた。準大賞の「きれいなジューC」チームには賞金25万円、Webサイトの投票で選ぶサポーター賞に輝いた中央大学の加藤氏には賞金5万円を贈呈。そのほか、決勝大会参加者全組に対してXbox 360およびKINECTセンサー1セットもプレゼントされている。