JR東日本グループは5月10日、東日本大震災からの復興に向けた取り組みを実施することを発表した。これにより、JR東日本全線の新幹線・特急列車の普通車自由席が乗り降り自由な「JR東日本パス」の発売や被災地域の採用者の拡大などが行われる。
復興・応援策「つなげよう、日本。」においては、「復興支援にあたる人の移動に関するサポート」、「JR東日本パスの発売」、「青森デスティネーションキャンペーンの開催」、「ホテルグループでの特別宿泊プランの実施」が行われる。
復興支援にあたる人の移動に関するサポートとしては、被災地から帰る際に利用できる「やまびこ自由席片道きっぷ」を発売する。同きっぷは仙台~盛岡間の新幹線停車駅などから東京都区内までの片道タイプで、約半額で「やまびこ」号自由席を利用できる。利用期間は5月14日から6月13日まで、発売期間は5月14日から6月13日までとなっている。
JR東日本パスはJR東日本線・北越急行線・青い森鉄道線、IGRいわて銀河鉄道線の全線について、特急列車(新幹線含む)の普通車自由席が乗り降り自由で、予約をすれば普通車指定席が2回まで利用できる(「はやぶさ」号の普通車指定席も利用可能)。有効期間は1日間で、価格は大人が1万円、小児が5,000円となっている。
利用期間は2回に分かれており、第1回が6月11日~6月20日、第2回7月9日~7月18日で、発売期間は第1回が5月11日~6月19日、第2回6月9日。発売は利用開始日の1ヵ月前から前日までとなり、利用日当日の発売は行われない。
復興・応援策「日本を元気に」においては、「応援産直市」、「エキナカにおける応援施策」、「ホテルメトロポリタンにおける『食の応援プロジェクト』」、「東北応援駅弁大会」、「駅ビルにおける復興応援キャンペーン」が実施される。
そのほか、当初2012年度の採用計画は1,700人程度だったところ、今回、被災地の人や大震災の影響により内定取消しになった人を対象に、採用規模を100人増とし、全体で1,800人程度に拡大する。