Tektronixは4月11日(米国時間)、2011年4月11日から14日まで米国ネバダ州ラスベガスで開催されている「National Association of Broadcasters 2011(NAB2011)」において、ポスト・プロダクション、放送局に向け、品質モニタリングのために開発されたソリューションの発表および展示を行った。

主な発表はコンテンツ制作、ポスト・プロダクション、放送局向けのコンパクト設計波形モニタ/ラスタライザ「WFM5200型波形モニタ」および「WVR5200型波形ラスタライザ」、波形モニタ「WVR8300型」、ピクチャ・クオリティ解析システム「PQA600型」のソフトウェア・バージョンである「PQASW」などとなっている。

中でもWFM/WVR5200型は、4つのSD/HD SDIおよびデュアルリンク(SMPTE372)の同時モニタリングが可能なほか、オプションとして3G-SDI信号のモニタリングにも対応する。

WVR5200型波形ラスタライザ

WFM5200型波形モニタ

また、カラー補正/グレーディング・アプリケーションにおいては、オプションとして同社特許のスピアヘッド表示LQV(Luma Qualified Vector)などを提供しており、包括的なカラー・ガマット・モニタリングが可能となっている。

さらに、オプションとしてオーディオ規格に対応。16チャネルのエンベデッド・オーディオに対応し(オプションAUD)、オーディオ・バーメータやリサージュ表示、サラウンド表示などが可能なほか、オーディオ・ラウドネスとしてITU-R BS、1770-1 ATSC A/85、EBU R 128などの規格に準拠、プリセットによるラウドネスを設定することが可能となっている。

加えて、業界標準の放送用バッテリを用いた外での活用も可能となっている。WFM5200の重量は1.5kg、WVR5200は同0.8kgで、2製品ともに奥行きは140mmとなっており、特にWVR5200は従来の1/3まで縮小されており、中継車などにおいても配置などの制約を軽減することが可能となっている。