北海道大学は3月24日、東北関東大震災で津波による甚大な被害を受けた岩手県 陸前高田市、大船渡市、宮城県 南三陸町の被災状況を可視化するWebサイトを公開した。

北海道大学が公開した被災状況を可視化するWebサイト。同大学大学院文学研究科地域システム科学講座 橋本雄一 准教授の研究成果

同大学は、国土地理院提供による基盤地図情報や空中写真、地理情報システム(GIS)による分析を行った上で上述の被災地域の可視化を実現。空中写真に道路や鉄道、建物、標高などのレイヤーを重ねることで場所の特定が容易になっており、「どの地区で、どのような被害があったのか」がわかりやすくなっている。

画像はそれぞれ市街地や駅周辺など、いくつかのエリアに区分ごとに「空中写真のみ」「道路・鉄道あり」「一部建物・道路・鉄道あり」「標高(1m)・鉄道あり)」といった画像が用意されている。

陸前高田市の画像「市街地(一部建物・道路・鉄道あり)」

大船渡市の画像「市街地(一部建物・道路・鉄道あり)」

南三陸町の画像「市街地(一部建物・道路・鉄道あり)」

なお同大学は今回の研究成果として、「津波は標高5mの地区まで被害を及ぼしたことが明らかになった」としている。

このWebサイトではほかに、福島第一原発からの30km圏、50km圏、200km圏がひと目でわかる画像なども公開されている。