富士通と富士通フロンテックは3月4日、スイスの高級宝飾品大手であるリシュモンに手のひら静脈認証装置を使った入退室管理システムを導入し、1月から稼働開始したことを発表した。
今回リシュモンが導入したシステムは「PalmSecure(パームセキュア)」と呼ばれる手のひら静脈認証装置を搭載したセンサーメトリックス社製の入退室管理システム「SensoBox + SensoBrain」で、本社オフィスへの不審者の侵入防止や盗難発生時の早期対応実現が導入目的とされている。
対象となる従業員は約1,000人。富士通によれば、暗証番号などの併用を行わず、この規模で非接触手のひら静脈認証技術搭載の入退室管理システムが単独で運用されるのは世界初となるという。
リシュモンは、これまで指紋認証技術による入退室管理システムを導入していたとのことだが、乾燥や手荒れによって認証されないことがあるなど、精度面での課題を抱えていたとされる。
なおリシュモンはこのシステムに加え、セキュリティ強化のために共連れ防止対応ドアも導入している。