富士通と富士通フロンテックは6月8日、硬貨ユニットを搭載したコンパクト型ATM「FACT-V X100」をクレディセゾンに250台納入したことを発表した。

同端末は両社が2009年4月に発表した高速紙幣処理が可能なATM機に硬貨入出金機能を追加したもの。すでに3月より順次運用が開始され、6月にはショッピングセンターや駅構内など約200拠点で展開される。

同端末は毎秒10枚の紙幣搬送速度のほか、待機時の低消費電力やレシート発行枚数の削減、再生プラスチック素材の採用によって環境にも配慮した設計となっていることが特徴。

同社によると、「コンパクト型」かつ「硬貨ユニット」付きのATMは同社が唯一のメーカーであり、このタイプのATMに関しては国内初の導入事例となるという。同社は今後、同端末をクレジットカード業界のみならず、硬貨取引ニーズのある金融機関にも展開する予定だとしている。

硬貨ユニット付ATM「FACT-V X100」