CEVAと、ネットワーク・インフラ・アプリケーション向け半導体ベンダのMindspeed Technologiesは、無線インフラ装置にソフトウェア無線(SDR)技術を提供することを目的に提携したことを発表した。
Mindspeedは、現在3G/4G無線SoCソリューション「Transcede」を提供しているが、同製品にはCEVAのDSP「CEVA-X1641」が搭載されている。今回の提携により、次世代通信プロセッサ「CEVA-XC323」にグレードアップすることが可能となり、Midespeedのカスタマはソフトウェア無線技術を利用することが可能となる。
CEVA-XC323はスケーラブルなプロセッサで、フェムトセル、ピコセル、マイクロセル、マクロセルといったネットワーク・オペレータが必要とする全領域のセルサイト・ソリューションに対応することが可能で、レガシーからWCDMA、HSPA、WiMAX、LTEおよびLTE-Aといった次世代の無線スタンダードの双方をサポートしている。
次世代のTranscedeファミリは、単一デバイスで3セクタのLTEプロセスを提供し、64ユーザでの"picocell on a chip"を実現すると同時に、モジュラ・ソフトウェア方式を用いることで十分な処理空間を提供することが可能。これにより、基地局でのセルフ最適化や自動コンフィギュレーションのためのネットワーク・リスニングといった、機器メーカー独自の付加価値機能を標準のeNodeBインプリメンテーションに取り込むことが可能となる。
また、同ソリューションは、タスクベースのハードウェア・アーキテクチャ・モデルを用いているため、単一のTransccedeで開発されたソフトウェアを、エンタープライズ・フェムトセル、ピコセル(インドアおよびアウトドア)、マイクロセル基地局を含むTranscedeファミリの全領域のシステムに対して、移植することができる。