本田技研工業は1月18日、阪神甲子園球場で2010年に稼働を開始した、子会社のホンダソルテック製薄膜太陽電池が1月7日に計画より1ヵ月半以上早く年間計画発電量の19万3,000kWhを達成したと発表した。

ホンダソルテック製薄膜太陽電池は、阪神甲子園球場のリニューアルに伴って「銀傘」の愛称で親しまれている内野席の屋根に設置された。稼働当初から順調に発電を続け、52日前倒しで年間計画発電量を達成とした。

この薄膜太陽電池で発電された電気は、球場内の通路照明や空調をはじめとする各種電気設備に供給されており、高校野球やプロ野球のデーゲーム開催時に加え、シーズンオフ時も阪神甲子園球場を支える電力の一部として活用されている。

年間計画発電量の19万3,000kWhは阪神甲子園球場の年間使用電力の約4%に当たり、阪神甲子園球場で1年間に行うナイトゲームで使用するナイター照明の消費電力量に相当する。

ホンダソルテック製薄膜太陽電池を設置した阪神甲子園球場