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Appleは11月22日、iOSの最新版となるiOS 4.2の配信を開始した。iOS 4.2で導入された注目の機能にAirPrintがある。iOS 4.2を搭載したiPhoneやiPadから直接プリンタに印刷する機能。PCやMacBookなどと同期する必要なくそのまま印刷できるため、これまで以上にiOSデバイスを便利に利用できるようになる。

残念なのは、AirPrintに対応したプリンタがまだまだ少ない点にある。こうした状況ではAirPrintの機能を試してみたくても、なかなかその機会が得られない。しかし、方法がないわけではない。OSの提供しているプリンタ共有機能と追加のソフトウェアまたは設定変更などで試すことができる。

いくつか方法があるが、今のところもっとも簡単な方法のひとつははMac OS XにAirPrint Hacktivatorをインストールして共有プリンタをAirPrint対応にすること。操作は簡単。基本的にAirPrint Hacktivatorの最新版をダウンロードしてきて実行。AirPrint Hacktivatorの機能を有効にしてから、使っているプリンタの共有機能を有効にする。これで同じセグメントに接続しているiOS 4.2を搭載したiPhoneやiPadからAirPrintを経由した印刷機能が利用できるようになる。

AirPrint HacktivatorでAirPrint対応機能を有効にしたようす

プリンタの設定でネットワーク共有を有効にする

Mac OS X Snow Leopard 10.6.5およびiTunes 10.1が要求されている点に注意しておきたい。バージョンが古いとAirPrint Hacktivatorが有効に機能せず、AirPrintとしては利用できないことがある。条件を満たしているにもかかわらずプリンタが現れない場合には、一旦Mac OS Xに登録してあるプリンタを削除してもう一度追加して作業をしてみる。それでも見つからない場合、同じセグメントのネットワークに接続してあるかを再度確認しておきたい。

iOS 4.2ではメニューに「プリント」が追加されている

「プリント」を押すと印刷するためのボタンやプリンタの選択メニューが表示される

検出されたプリンタが複数ある場合にはここの表示に複数表示される

AirPrintに対応したアプリケーションであれば同じように利用できる

AirPrintに対応したアプリケーションもまだ少ないが、対応しているアプリであればどれも同じように利用できる。Mac OS Xで採用している印刷メカニズムはCUPSでありLinuxで採用される方式のひとつと同じ。UbuntuやFreeBSDを使っている場合には、CUPSの設定変更とAvahiの組み合わせでAirPrintを利用できるという報告もある。