ユビキタスは11月18日、同社の高速起動ソリューション「Ubiquitous QuickBoot」と、富士通セミコンダクター(FSL)のネットワーク待機応答LSI「MB86C36」を組み合せ、ネットワークに接続する複合機やプリンタ、ルータなどの情報機器のネットワーク待機時における消費電力を削減するソリューションを展開することを発表した。

QuickBootとMB86C36を組み合せることで、複合機や情報機器などの心臓部にあたるメインシステムの電力を完全に停止した状態から、ネットワークからの要求でメインシステムの電源を瞬間的に起動することができるようになり、メインシステムの電源オンの時間最小化による情報機器の消費電力削減とともに、ネットワーク経由の要求に即座に対応できる利便性を両立させた情報機器を開発することが可能となる。

複合機、プリンタなどに同ソリューションを応用した時の動作模式図

なお、2社は共同で、同ソリューションを情報機器メーカー各社への拡販を目指すとしており、 ユビキタス 代表取締役社長の家高朋之氏は「富士通セミコンダクターのMB86C36とユビキタスのQuickBootの組み合わせにより、ネットワーク待機を要求される機器の究極の低消費電力化が実現できることを訴求し、複合機やプリンタを始め幅広い情報機器向けに拡販していきたいと考えている」とコメントしている。