パナソニックと日本電気(NEC)は11月12日、NECの全国輸配送網を利用し、パナソニックのデジタル家電とNECの情報通信機器の共同輸送を先月から始めたと発表した。

今回の取り組みは、走行距離の削減や積載率の向上による環境負荷低減を目的としている。両社が参画する特定非営利活動法人「ITS(Intelligent Transport Systems) Japan」の取り組みの中で検討が開始され、今年3月から試験運行を実施。その効果が確認できたため、先月12日より正式運行を開始した。

パナソニックは今後、同社の福島工場(福島県福島市)で生産しているデジタル家電製品の関西圏への輸送にNECの全国輸送網の車両を活用。NECが生産している情報通信機器と混載させ、関東地区および関西地区までの共同輸送を行う。これにより、両社が運用していたトラックの便数が半減され、57tのCO2排出量削減が見込まれるほか、交通渋滞の緩和、トラックの騒音低減などの効果も期待できるという。