既報の通り、日本産業デザイン振興会は10日、東京・六本木の東京ミッドタウン・ホールにて、2010年度のグッドデザイン大賞の選出式典を開催。大賞(内閣総理大臣賞)は、今年エントリーされた3,136のアイテムのなかから、ダイソン「エアマルチプライアー」に決定した。
羽根がない扇風機として話題になった本製品。毎秒最大450リットルのスムーズで連続的な空気を噴射し、吸い込んだ空気は円形開口部を通り加速、翼型傾斜の上を通って円形気流を生み出し、風向きを統制しているという。また、風量は吸い込んだ空気の15~18倍もの勢いになるとのこと。そのほか、本製品の詳細はこちら。
ダイソンのデザインマネージャー、エイドリアーノ・ニロ氏は「今日は、このような賞をいただき、ありがとうございます。イギリスの会社である我々が日本でこのような賞を受賞できたことには、大きな意味があります。我々の製品が日本で認知していただいたということに対し、非常に光栄に思います」と受賞の喜びを語った。
また、審査委員長を務めた深澤直人氏は、今回の総評として、「(個人的な)印象としては、今まで思っていた"デザイン"というもの自体も少しずつ形を変えてきていると感じました。有形なものが少なくなってきて、"モノ"より"コト"という方が増えてきたという傾向がありますね。また、今までのカテゴリーを越えて、色んなものが"デザイン"と呼ばれるようになったと思います」とコメントした。そのほか、上位5作品の順位は以下のとおり。
2010年グッドデザイン賞ベスト5
大賞 | エアマルチプライアー AMO1 、 AMO2 、 AMO3 / ダイソン | 437票 |
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2位 | カプセルホテル 9h(ナインアワーズ) / キュービック | 300票 |
3位 | ハイビジョン液晶テレビ ブラビア NX800シリーズ / ソニー | 198票 |
4位 | 汎用超音波画像診断装置 FAZONE CB / 富士フイルム | 135票 |
5位 | 電気自動車「日産リーフ」の普及とゼロ・エミッション社会の推進のための包括的な取り組み / 日産自動車 | 111票 |