Wind Riverは、Linux 2.6.34+カーネル、クロスコンパイル ツールチェーンGCC 4.4、EGLIBC 2.11およびGDB 7をベースとする同社第4世代の商用組込Linuxプラットフォーム「Wind River Linux 4」を発表した。
同プラットフォームは、ARM、Intel、MIPS、Powerアーキテクチャをサポートするほか、高可用性、サービサビリティに対応する、間もなくリリース予定の次世代キャリアグレードLinux(CGL)5.0標準と、アプリケーションの移植性で求められるLinux Standard Base(LSB)4.0認定要件に準拠している。
また、カーネルのKVM準仮想化デバイスドライバからWind River Hypervisorまで、マルチコアハードウェアの利点を生かすオプション群が用意されているほか、完全にプリエンプティブルなカーネル(PREEMPT RT)のサポートと、Wind River Linux 3.xで製品開発を行っているチームへのシームレスな移行パスの提供が行われる予定。
さらに、新たなソースマネジメント・コントロール ソリューション、パッチの取得、アーカイブ、共有のための機能向上したメカニズム、メモリ、フットプリント、電力使用についての解析ツール、クロスコンパイルやデバッグを促進する新規ツールなどを搭載するほか、Cavium Networks、Freescale Semiconductor、Intel、NetLogic MicrosystemsおよびTexas Instrumentsなどのボード・サポート・パッケージ(BSP)をサポートしている。
加えて、x86ベースのマシン上でネイティブビルド環境でのアプリーションビルドを可能にしたことで、x86ベースプラットフォームでの開発時間および診断時間を短縮することが可能となっている。
なお、Wind River Linux 4は、2010年10月下旬より全世界で提供予定となっている。