Texas Instruments(TI)は、LCDアプリケーション向けに、6チャネルおよび4チャネル内蔵のEMI(電磁干渉)フィルタ製品「TPD6F202」「TPD4F202」を発表した。いずれもWCSPパッケージで量産を開始しており、1000個受注時の単価(参考価格)はTPD6F202が0.21ドル、TPD4F202が0.17ドルとなっている。

「TPD6F202」「TPD4F202」のパッケージイメージ

2製品ともに、±25kVのESD(静電気放電)保護定格を実現しており、接触放電の条件において、IEC 61000-4-2標準規格の規定を少なくとも3倍上回るESD定格を提供するほか、気中放電の条件においては、同規格の規定より67%高い定格を提供する。このため必要な信号を伝送すると同時に、LCDの画面上に線として現れる、より高い周波数の高周波および電磁干渉(RF/EMI)のフィルタ機能を提供、よりクリアなLCD表示を実現することが可能となると同社では説明している。

また、クレジットカードの半分の厚さで、市販の同種の製品と比較して60%小さい、厚さ300μmの新型パッケージを採用したことで、コネクタの下など、これまで使用されていなかった基板スペースの活用が可能となるほか、パッケージは0.4mmピッチであり、信号の流れにスムースに適合するフロー・スルーのピン配置により、各種のポータブル・アプリケーションの基板レイアウトの効率化が可能となる。