GSユアサは10月4日、スマートグリッド・電力貯蔵・電源システムなどの産業用途向けに、体積エネルギー密度を従来品比50%以上向上したリチウムイオン電池の新型モジュール「LIM50E モジュールシリーズ」を開発、販売を開始したことを発表した。

産業用リチウムイオン電池モジュール「LIM50E-8G」(左)、「LIM50E-7G」(右)

同シリーズは、同社が産業用リチウムイオン電池として長年培ってきたノウハウを結集、量産に適した電池構造を採用しコストパフォーマンスを高めたほか、カスタマニーズに合わせたモジュール設計にも対応していく計画。第1弾としては、直流24V用電源としても使える「LIM50E-7G」と、高電圧用途向け「LIM50E-8G」の2機種を販売、順次ラインアップを拡大していく予定としている。 また、同シリーズは、体積エネルギー密度が縦覧品比で50%以上向上したことに加え、質量エネルギー密度も30%以上向上。これによりモジュールの小型・軽量化を実現でき、狭いスペースでも有効活用できるようになった。。さらに、同社の産業用リチウムイオン電池で実績のある電池監視装置を標準装備。全セル電圧およびモジュール温度を常時監視するほか、電池の情報を充電器やシステムに送信する機能を有している。

2製品ともに公称容量は50Ah、1セル当たりの公称電圧は3.7V、使用温度範囲は-10℃~+45℃となっている。

なお、同社では同シリーズ全体で初年度5000モジュールを販売目標としている。