オランダAVG Technologiesはこのほど、7月最終週に実施した悪質なサイバー攻撃やウイルスが最も発生している国に関する調査結果を発表した。これによると、最も危険な国はトルコで、サイバー攻撃発生率が10人中1人だった。

トルコに続いて危険な国は、上からロシア、アルメニア、アゼルバイジャン、バングラディシュとなっている。攻撃の発生率は、それぞれ15人中1人、24人中1人、41人中1人となっている。

一方、安全な国のトップはシエラレオネで攻撃発生率は696人中1人。以下、ニジェール(攻撃発生率442人中1人)、日本が(同403人中1人)、トーゴ(同359人中1人)、ナミビア(同353人中1人)となっている。

上位10ヵ国中7ヵ国がアフリカに集中しているが、アフリカ諸国ではブロードバンド普及率とインターネット利用率が低水準であることを考えると、インターネット利用率とブロードバンド普及率が高いながら、攻撃発生率が平均でユーザー403人中1人にとどまっている日本は、ネットサーフィンの安全度が最も高い国と言ってよいと同社では分析している。

欧米主要国は、米国が9位(攻撃発生率48人中1人)、英国が31位(同63人中1人)、ドイツが41位(同83人中1人)となっている。

サイバー攻撃の発生率を大陸・地域別で見ると、北米が51人中1人、欧州が72人中1人、アジア太平洋が102人中1人であるのに対し、アフリカは108人中1人、南米はさらにアフリカを下回る164人中1人となっている。

サイバー攻撃の頻度世界マップ 資料:AVG Technologies