楽天は7月27日、楽天グループの各サービス/店舗で利用可能なクーポンサービスプラットフォーム「楽天クーポン」の運用を開始したと発表した。

楽天 グループマーケティング部 部長 堀内公博氏

楽天クーポンは、「楽天市場」、「楽天トラベル」、「楽天ネットスーパー」、「楽天GORA」など、楽天グループの各種サービスで横断的に利用できるクーポンサービスプラットフォーム。楽天グループが保有するユーザー属性、購買履歴、閲覧履歴などと関連付け、割引クーポンの配布対象者を細かく絞り込める点が大きな特徴。また、クーポンの利用履歴をリアルタイムに確認できる管理画面も提供しており、「通常のクーポンよりも効率的なマーケティング活動が図れる」(楽天 グループマーケティング部 部長 堀内公博氏)という。

楽天グループでは、現在でも簡易版のクーポンサービスを提供しているが、「1商品にしか対応しない」、「値引き設定が固定的」など、あくまで簡易版としての機能しか提供していなかった。それに対し、今回のクーポンサービスプラットフォームでは、「複数商品に対応したクーポンの提供」や、「(値引き額ではなく)値引率の設定」、「利用可能なユーザーの限定」、「利用可能上限の設定」などが可能なうえ、現在保有しているクーポンを一覧表示するユーザー向けクーポン管理機能や、配布したクーポンの利用履歴を表示する企業向けのレポート機能なども提供される。

簡易版クーポンと楽天クーポンの違い

また、楽天クーポンで提供するクーポンには、以下の3種類が用意されている。

クーポンの種類 内容
ショップクーポン 参画店舗提供型。楽天に参画する店舗/施設が原資負担
サービスクーポン 楽天提供型。楽天の各サービスが原資負担
メーカークーポン メーカー提供型。メーカー等の外部企業が原資負担

これらのうち特徴的なのが、原資を商品メーカーが負担する「メーカークーポン」。楽天では「割引クーポンの配布は商品の宣伝としても効果がある」(堀内氏)と考えており、「セグメントを特定した配布が可能なため、高い費用対効果が見込める。広告バナーを併用してさらに効果を高めることも可能」(堀内氏)という。

なお、クーポンの配布方法には、特定セグメントのユーザーに対してメールなどによりPUSH型で配布する通常配布のほか、ユーザーの各種アクティビティの結果としてクーポンが手に入る「獲得型」も用意されている。また、通常配布に関しては、楽天ユーザーのみならず外部に対して配布することも可能で(ただし、利用の際には楽天のアカウントが求められる)、例えばリーフレット等に記載したURL/QRコードからWebサイトに誘導してクーポンを提供し、楽天サービス未経験の新規ユーザー獲得につなげるといった施策も展開できるという。

堀内氏は、同サービスの提供に至った背景について、「楽天グループでは現在、リピート率アップ/顧客満足度アップのための施策として楽天スーパーポイントやポイントクラブなどを展開しているが、これらはあくまでロイヤリティが高いユーザーに対する施策。新規ユーザーや数回利用したことがある程度のユーザーに対しては、これといった施策がなかった。今回の楽天クーポンにより、ポイントがたまっていないようなライトユーザーに対しても購買を促すことができるようになる。楽天/店舗にとっても、ユーザーにとっても、メリットは大きい」と説明した。

楽天クーポンを利用したサービスについては、まず、楽天ネットスーパーで8月初旬から提供が開始される予定。楽天市場で9月から始め、楽天トラベルでは今年10月~来年3月に開始される計画になっている。

ショップクーポンの例

サービスクーポンの例