ユニオン産業と富士通は7月6日、富士通が保有する「包装体の構造」等に関する技術の開放特許およびノウハウを活用するための実施許諾契約を締結したことを発表。ユニオン産業は、同社が有する独自の環境樹脂を配合した梱包材の試作品を公開した。

ユニオン産業が試作した梱包材に使用されている同社独自の環境樹脂「UNI-PELE」は、燃やしても有毒ガスが発生せず、CO2排出量が少ないことが特徴とされている。

また、燃焼カロリーが低く抗菌効果を有するといった特長もあり、今後はプリント配線板や回路ユニット保管・輸送用梱包材、精密機器やガラス製品などの輸送用梱包材としての用途が見込まれている。

今回の梱包材試作は、川崎市が実施した知的財産戦略推進プログラム「知的財産交流会」が契機となって実現したもので、同市内中小企業が有する技術と、大企業が保有する開放特許とのマッチングが数多く実現されているという。

ユニオン産業による環境樹脂配合梱包材の試作品