日本ケンタッキー・フライド・チキン(以下、日本KFC)とインテックは7月5日、インテックのクラウド型トレーサビリティサービス「i-TRe」(アイトレ)を使って、商品の原材料情報の収集管理を行う仕組みを構築。5月から運用を開始したことを発表した。

「i-TRe」はインテックが4月からサービスを開始しているトレーサビリティシステムで、食品に関する情報の収集・管理や流通履歴を把握する「トラック&トレース」の仕組みがクラウド型のサービスとして提供されている。

日本KFCは、自社向けにカスタマイズされた「i-TRe製品仕様書サービス」を利用し、食の安全・安心に対する取り組みを強化。ペーパーレス化によるコスト削減を図れるほか、商品の品質管理の精度が向上するという。

また、同サービスは仕入業者にも無料で開放されており、KFCと仕入業者間での規格書の承認などのプロセスが電子化(電子ワークフロー)される。さらに、食品に関する情報が「i-TRe」上のデータベースに一元管理されるため、日本KFCの各部門において閲覧が可能。顧客からの問い合わせに対して迅速な回答が行えるようになった。

「i-TRe」の概念図