アフレルは6月18日、教育用レゴ マインドストームを活用した、中学校・高校・大学・専門学校向けに新たに開発した3つのプログラミング実践教材の販売を開始したことを発表した。また、併せて公立中学校・高校での授業実践を対象とし、これらの教材を最大100校に無償導入(期間限定貸出)することを明らかにした。
新たに開発された3つのロボット教材は
- 中学校 技術家庭科・技術分野向け(文部科学省学習指導要領準拠):WARPシリーズ「ロボットと計測・制御」
- 高校向け: REALシリーズ「ロボットと情報技術」 NXTプログラミング入門
- 高校、大学、専門学校向け:REALシリーズ「ロボットと情報技術」実習NXT
となっており、これらの開発の背景として、中学校では平成24年の教科書改訂にて、技術科の「プログラムによる計測・制御」が必修となるほか、高校の「教科・情報」も改訂となり、こうした技術教育を推進することを目的に新たなロボット活用教材を開発したとしており、その特長として以下の3点を挙げている。
- 教員・指導者がすぐに授業を始められる指導用授業ガイドを標準装備。文部科学省学習指導要領に準拠。大学研究機関との共同研究および学校現場での実践授業をフィードバックした現実的なカリキュラム内容
- 教育用レゴ マインドストームを使うことで、工具などの専門設備不要。安全安心に授業導入が可能
- 自律型ロボットを動かす課題解決型、演習・実習中心の情報・制御分野の専門教材
また、ロボット教材導入への足がかりとして実施される教材無償導入サービスは、公立の中学校および高校あわせて100校に最大3カ月の間、無償で貸し出すというもの。
ロボットを活用した授業を実践する教師や導入を検討している都道府県市町村教育委員会向けに、 実践機会を提供するほか、実践された結果をアンケート集約し、ロボット活用教育の実践事例集として公開。相互情報公開により、現場教師の知識、実践力の向上を目指す参加型の教育推進プロジェクトとなっている。
なお、貸し出しキャンペーン期間は2010年9月から2012年9月までで、申し込み受付は2010年7月1日より順次開始、貸し出し条件に合う学校で先着順としている。