ようやく5月28日に発売が開始されたAdobe Creative Suite 5。Design、Web、Production、Masterと4つのSuite製品が用意されているが、グラフィックデザイナーが気になるのはDesign Premiumの内容だろう。果たしてバージョンアップの価値はあるのか、普段の仕事にどれだけ役立つ機能が搭載されているのか。この2つのポイントを意識しながら、Adobe Creative Suite 5 Design Premiumの概要を紹介していこう。
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ついにIntel Macのみの対応となったAdobe Creative Suite 5
まずは基本的な情報から。Adobe Creative Suite 5 Design Premiumに収録されるアプリケーションは、下記の通り。
・Adobe Photoshop CS5 Extended
・Adobe Illustrator CS5
・Adobe InDesign CS5
・Adobe Flash Catalyst CS5
・Adobe Flash Professional CS5
・Adobe Dreamweaver CS5
・Adobe Fireworks CS5
・Adobe Acrobat 9 Professional
・Adobe Bridge CS5
・Adobe Device Central CS5
上記を見ていただいてもお分かりの通り、Adobe Acrobat 9 Professionalは旧バージョンと変わらず、アップグレードはない。Adobe Acrobatに関しては大きな進化はないと言っていいだろう。また、従来通り「Adobe Creative Suite 5 DESIGN Standard」も用意されており、こちらはAdobe Photoshop CS5、Adobe Illustrator CS5、Adobe InDesign CS5、Adobe Bridge CS5、Adobe Device Central CS5、Adobe Acrobat 9 Professionalで構成される。
そして、これがもっとも重要なポイント。Mac版Adobe Photoshop CS5は前バージョンのWin版に続いて64bitに対応。そして、Adobe Creative Suite 5は「Mac OS X v10.5.7またはv10.6日本語版を搭載したIntel Mac」でしか動作しない。PowerPC搭載Macはついに対応不可となったため、購入時には注意が必要だ。
次ページでは、グラフィックデザイナーの視点から見た、新メディア向けの機能やファイルフォーマットへの対応などをアプリケーション別に紹介したい。