STMicroelectronicsは、産業機器の制御用途に向けて、精度の改善によってエネルギー損失を最小化し、障害発生時のシステム誤動作を防止するインテリジェント・パワー・スイッチIC「VNI2140J」を発表した。

インテリジェント・パワー・スイッチIC「VNI2140J」とその適用イメージ

同製品は、同社の「VIPower」シリーズの新製品で、2個の出力チャネルを集積したソリューションとなり、プログラマブル・ロジック・コントローラ(PLC)、ペリフェラルI/O、産業用プロセス制御、ロボット、自動販売機、監視システム、織機といった機器の設計の簡略化、信頼性の向上、基板スペースの節約を実現することが可能だ。

VIPowerはすでに1/4/8チャネル品を提供しているが、今回の製品提供により、ポートフォリオが拡充されることとなる。VNI2140Jは、基板スペースを節約する実装面積(6mm×5mm)のパッケージに、必要とされるすべてのロジック、ドライバ回路、パワー段、保護機能、および診断機能を集積しており、入力はTTL/CMOS(3.3V)ロジックと互換性を確保している。出力はハイサイド構成で接続され、2個の独立した抵抗負荷、誘導性負荷、そして容量性負荷の駆動が可能だ。

また、チャネルごとに独立したアクティブ電流制限を備えた負荷短絡保護機能を内蔵しており、負荷の異常によるシステム電源のプルダウンを防止することが可能。いずれかのチャネルが過負荷状態に陥った場合は、該当チャネルのみが単独でシャットダウンされ、もう一方のチャネルは通常動作を継続する。シャットダウンされたチャネルは、接合部温度が正常に戻ると自動的に動作を再開、両方のチャネルが過負荷状態に陥った場合は、電源から高いピーク電流が流れるのを避けるために、各チャネルが異なるタイミングで動作を再開する仕組みとなっている。

その他、グラウンドとの接続の切断に対する保護や、シャットダウン時の負荷開放検出などの診断機能があり、堅牢なソリューションを実現することが可能となっている。

なお同製品は、すでに量産出荷を開始しており、単価は、100個購入時に約1.50ドルとなっている。