日本ナショナルインスツルメンツ(日本NI)とゼットエムピー(ZMP)は、自動車製造メーカーにおけるカーロボティクスの設計・開発の加速化を目指した技術提携を行うことを発表した。

同提携により、NILabVIEWのグラフィカルな開発環境にて、ZMPの提供する1/10スケールの電気自動車プラットフォーム「RoboCar」を使用したカーロボティクスの開発が可能となる。

LabVIEWとRoboCarを組み合わせて使用することで、RoboCarに搭載されたセンサからの情報をLabVIEWで集録、解析、表示、保存し、RoboCarの状態をリアルタイムでモニタリングすることが可能となる。

RoboCarのセンサ情報をLabVIEWのGUIで表示

また、設計から実装までの開発環境をLabVIEWに統一することで、エンジニアはミドルウェアの開発などに追われることなく、アルゴリズムの開発に専念することができるようになるという。

アイコンと配線で行うLabVIEWのプログラム画面

さらに両社は、現在、センサ集録のみならず、Real-TimeプロセッサとFPGAチップが搭載されたNIのシングルボードRIOをRoboCarに搭載することで、Real-Time OSやFPGAを用いた制御アルゴリズムの開発をNI LabVIEW Real-Time/LabVIEW FPGAで可能にすることを目指した開発を進めている。これは、カーロボティクスの開発に、NI製ソフトウェアおよびハードウェアを使用することで、設計段階で構築したプログラムをほぼ変更することなく実装できる仕組みの実現を目指すというものとなっている。