ビーブレイクシステムズは4月9日、システム業界における景気動向をまとめたレポートを発表した。同社は自社で手がけたシステム案件などをもとに現場の目線で分析したシステム業界の景気動向を定期的に発信している。

最近、携帯電話キャリア各社から新端末のリリースが相次いでおり、スマートフォン市場は一層の拡大が見込まれるが、開発案件でもiPhone、Androidの案件が増えているという。

そのため、これまで携帯コンテンツの開発案件を扱っていなかった企業によるスマートフォン関連の案件への参入が目立つようになってきたとのこと。なかでも、Androidエンジニアの需要が増えていることから、Androidの普及が広がってきたと同社では見ている。

ただし、Android案件で求められるエンジニアには、Androidの開発経験に加えてJavaエンジニアとしての経験を重視されているという。同社はその理由として、「Androidの開発経験が長いエンジニアがそもそも少ないこと」、「Androidの開発ではJavaの技術も重要であること」を挙げている。

また、エンジニアの供給過多の影響もあり、ユーザー企業は低コストで高いレベルのスキルを有するエンジニアを選択できる状況にある。そのため、エンジニアの単価は低水準の2割減と回復の兆しが見られないとともに、スキル要求も厳しくなっているという。