京セラは、ソニーならびにソニーモバイルディスプレイ(SMD)との間で、「TFT液晶表示装置等の設計及び製造事業の譲渡に関わる包括契約」を締結したことを明らかにした。これにより、京セラは、SMD野洲事業所にて展開するTFT液晶ディスプレイ(LCD)事業を吸収分割により承継することとなる。

京セラの提供するLCD製品群の例

これまでの京セラは薄膜部品事業において、産業機器向け10.4型以下の中小型LCDの開発、製造、販売を行っていたが、こうした分野でもより大型で高精細なパネルへの需要が高まっており、事業強化を目指しSMD野洲事業所のTFT-LCD事業の継承を決定したという。

事業の承継は、2010年6月1日をめどに実施される予定で、継承事業に関わる従業員も同日付で雇用契約が京セラへの転籍となる予定。