電通は3月25日、アートコンテンツに特化したデジタルサイネージ「デジタルアートボード」を開発し、3月27日より東京ミッドタウンで実証実験を行うことを発表した。

デジタルアートボードは、1CPUと1グラフィックボードで高解像度マルチ画面表示を実現したシングルシステムによる6画面出力のデジタルサイネージ。

同製品の放映は、カナダMatroxが開発した1枚で複数面のディスプレイに出力できるマルチモニタ対応グラフィックボード「M9188」と、カナダCICが開発した大容量のデータを瞬時に表示し、スピーディかつスムーズにリッチコンテンツを配信できる放映システム「enVision」の組み合わせで、実現している。

今回の実証実験ではコンテンツに注力し、千住博氏作『水の森』のデジタル変換動画、葛飾北斎作『冨嶽三十六景 凱風快晴』 『冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏』(いずれもボストン美術館所蔵スポルディングコレクション)のデジタル変換動画、東京ミッドタウン内サントリー美術館『和ガラス―粋なうつわ、遊びのかたち―』展出品作品映像などを放映する。

放映は半年間行い、その中で多種多様なクリエーティブ・コンテンツとそのイメージに合わせた広告を放映する。

デジタルアートボード