日本電気およびNECトーキンは2月10日、新会社「NECエナジーデバイス株式会社」を4月1日に設立することを発表した。

NECエナジーデバイスは、NECトーキンの大容量ラミネートリチウムイオン二次電池事業を分社化するかたちで設立される。資本金は4億円。NECの100%子会社となる。

大容量ラミネートリチウムイオン二次電池は、電気自動車やハイブリッド自動車用途での市場拡大が見込まれるている。また、NECでは、「今後は、家庭用、産業用および系統用の蓄電システムへの適用が有望視されており、CO2の排出を削減し地球温暖化抑制に貢献できるキーコンポーネントとして、様々な領域への事業拡大が期待されている」と説明しており、NECグループが重点を置く新たな成長領域「環境・エネルギー事業」の中核事業に同電池事業を位置付けている。

NECおよびNECトーキンは、2007年4月に、日産自動車とともに合弁会社オートモーティブエナジーサプライを設立。自動車用高性能リチウムイオン電池(セル、パック)の開発/生産を進めている。また、NECトーキンでは、同電池向けの電極を量産化するため、神奈川県相模原市に電極製造ラインを順次設置し、立ち上げを進めているという。

新会社の概要は以下のとおり。

商号 NECエナジーデバイス株式会社(英文商号: NEC Energy Devices, Ltd.)
本店所在地 神奈川県相模原市
資本金 4億円(NEC100%)
従業員数 約300名(予定)
設立日 2010年4月1日
代表取締役社長 佐藤護
事業概要 大容量ラミネートリチウムオン二次電池、電極および環境/エネルギー分野に関する製品の開発、製造、販売および保守