NECは1月25日、小規模企業・SOHO向けのOfficeプリインストールPCの拡販において、マイクロソフトと協業すると発表した。

同社は、マイクロソフトが提供している企業向けオンラインサービスである「Business ProductivityOnline Suite」(以下BPOS)導入の支援体制やサービスを整備し、企業向けPC「Mateシリーズ」「VersaProシリーズ」とBPOSを組み合わせた提案を本格化することで、小規模企業・SOHO向けのPC販売を強化する。

BPOSでは、PCにインストールされているOfficeの機能を拡張し、Outlookのメールやスケジュール、ファイルデータなどの情報共有、テレビ会議などの機能をネットワーク経由で提供する。通常、ファイル共有やテレビ会議などを実現するには専用のサーバを導入する必要があるが、BPOSは、PCにOfficeがインストールされていれば、サーバを用意することなくサービスを利用することができる。

そしてNECでは、マイクロソフトと協力して以下の3つを行うことにより「NEC BPOSサポート網」を構築する。

(1)小規模企業・SOHOユーザーをターゲットとする、全国のNEC販売店を中核に構築。
(2)NECの企業向けPCのWebサイトおよびPCショッピングサイト「NEC得選街」において、BPOSと連携した企業向けPCの活用方法などの情報を提供。また、BPOSの導入支援などを提供する有償サービスを準備
(3)NECの企業向けPCサイト内にBPOSを申し込む専用サイトを開設すると共に、小規模企業・SOHOのユーザーからのBPOSに関する問合せに対応する専用窓口を設置。

NECのBPOS購入サイト

マイクロソフトでは、NECが展開する販売・サポート網により、小規模企業・SOHOのユーザーがオンラインサービスを手軽に利用できる仕組みが確立することを期待している。