12月21日6時52分(日本時間)にカザフスタン共和国のバイコヌール宇宙基地より、ソユーズ宇宙船(21S/TMA-17)がオレッグ・コトフ(FSA)、野口聡一(JAXA)、ティモシー・クリーマー(NASA)の3人の宇宙飛行士を乗せ打ち上げられた。

ソユーズ宇宙船は同12月23日7時48分(日本時間)に国際宇宙ステーション(ISS)とドッキング。同日の9時30分(日本時間)にハッチがオープンされ、野口宇宙飛行士はISS第22次長期滞在員としての滞在を開始した。

ハッチオープン後は、すでにISSに滞在しているコマンダーのジェフリー・ウィリアムズ宇宙飛行士およびマキシム・ソレオブ宇宙飛行士と合流、ウィリアムズ宇宙飛行士からISSの安全に関わる説明を受けたほか、緊急事態発生時の対応手順や避難ルートを確認した。その後、新たにISSに訪れた3人の宇宙飛行士は、ISSでの作業に慣れるために、ウィリアムズ宇宙飛行士からおよそ1時間ほどISS内の装置などの説明を受けた他、野口宇宙飛行士は、コトフ宇宙飛行士とともに、ソユーズ宇宙船から物資を移送する作業を行った。

国際宇宙ステーション(ISS)入室後、地上と交信を行う第22次/第23次長期滞在クルーの(後列左から)オレッグ・コトフ、ティモシー・クリーマー、野口聡一宇宙飛行士と、第21次/第22次長期滞在クルーの(前列左から)マキシム・ソレオブ、ジェフリー・ウィリアムズ両宇宙飛行士(出所:NASA)

野口宇宙飛行士は第22次/第23次長期滞在クルーのフライトエンジニアとしてISSに滞在。2010年5月ころ、ソユーズ宇宙船(21S/TMA-17)にて帰還する予定。

主に科学実験をはじめとする宇宙環境利用に重点をおいた作業を軌道上にて行うことが予定されている。