米国時間の5日に始まった「DARPA Network Challenge」においてMIT Red Balloon Challenge Teamが9時間弱で10個の風船を見つけ出し、賞金4万ドルを獲得した。

風船が設置されていた場所

Network ChallengeはDARPAがインターネット誕生40周年を記念して企画したゲームで、米国内のどこかに設置された10個の赤い風船の位置を探し出す時間を競う。風船の位置情報の収集、チームづくりに、インターネットとソーシャルネットワーキングがどのような役割を果たすかが注目された。

4000チーム以上が参加した同チャレンジを勝ち抜いたMITチームは、情報提供者・協力者に賞金を分配する仕組みを作った。賞金を10分割し、風船ごとに4000ドルの情報提供料を設定。優勝した場合、風船の正確な位置情報を提供してくれた人には2000ドル、残り(2000ドル)についても風船の位置情報を知っている人を紹介してくれた人に1000ドル、紹介者の紹介者には500ドルというように階層的に分配すると約束した。

風船発見者には2000ドル、2つの風船発見情報に関わったアリスは250ドルと500ドルを獲得。4000ドルを使い切らなかった場合はチャリティに寄付する

MITチームのシステムでは、情報提供者のネットワークを通じて集まってくる数多くの情報から、不正確なノイズをすばやくふるい落とす技術が課題になる。同チームはネットワーク科学とシステムセオリーからのアルゴリズムに、機械学習のアルゴリズムを組み合わせて有効な情報に絞り込んだ。