大日本印刷(DNP)は、デジタルペンを活用して手書き文字や図形を瞬時にデジタル化して記録、プロジェクタを通してスクリーンに表示する会議・プレゼンテーション支援システム「OpenSTAGE」を開発、209年12月より販売を開始することを発表した。価格は標準セット(デジタルペン1本、ソフトウェアインストールCD-ROM、ドットスクリーン、マーカーペン/専用イレーザー)で18万8,000円(税別)としている。

デジタルペンを活用した会議・プレゼンテーション支援システム「OpenSTAGE」

同システムは、デジタルペンと、デジタルペンで手書きした情報を表示するソフトウェア、手書き情報を識別するドットパターンが印刷された専用紙を出力するプリンタ用ソフトウェア、プロジェクタを投影するドットスクリーンで構成される。

会議では、専用紙として出力した資料を配布し、その資料をスクリーンに投影して議事を進めることとなる。説明者がデジタルペンで、手元の資料上に補足情報などを手書き描画機能を用いて記入すると、その内容がそのままスクリーンに映し出される。記入した情報は、元の資料と合成され、資料を作成したソフトのデジタルデータ形式として保存ができるため、出席者は書くことに時間を割かれることなく、会議に集中することが可能となる。

また、出席者がデジタルペンで資料に記入した内容もスクリーンに表示され、データとして記録できるほか、専用のドットスクリーンを使用することにより、スクリーンに投影した資料に記入した情報も、データとして記録することが可能だ。

さらに、表計算ソフトや文書作成ソフトなど、手書き描画機能を持たないソフトウェで作成した資料でも、手書き情報を反映させることが可能。追記した情報は、画像データとして保存される。

加えて、テレビ会議や社内ネットワークを使用した会議システムと連携することで、遠隔地の関係者と同じデータを画面で共有しながら、修正や確認をスムーズに行うことができるほか、専用プリンタを用意すれば、会議やプレゼンテーション用の資料をドットパターン付きの専用紙として出力することも可能である。

なお、DNPでは同システムを、事務機器やオフィス家具など、IT周辺機器(プリンタ、プロジェクタ)、TV会議システムなどを取り扱う企業、建設機器のレンタル会社などのパートナー企業に対し、販売またはOEMとして提供することで、2010年度中に2億円の売り上げを目指すとしている。