米Texas Instruments(TI)の日本法人である日本テキサス・インスツルメンツは、6ch同時サンプリングSAR(逐次比較型)A/Dコンバータ(ADC)ファミリとして、16ビット品「ADS8556」、14ビット品「ADS8557」12ビット品「ADS8558」の3製品を発表した。いずれも64ピンLQFPパッケージで提供されており、1,000個受注時の単価は8.95ドルからとなっている。

16ビットの6ch同時サンプリングSAR ADC「ADS8556」

これらの製品は、730kSPSのサンプリングレート、および最高で91.5dBのSNRを備えているほか、16ビットのノー・ミッシング・コード(NMC)性能の同時サンプリングADCを提供する。

また、バイポーラ入力およびソフトウェアの選択が可能で最高±12Vの入力範囲を備えているため、広範囲の入力、および各種センサとの接続が容易なほか、最高サンプリングレート時でも消費電力を298.5mWに抑えることに成功している(250kSPS動作時の消費電力は150mW)。

さらに、複数デバイスの同期が可能な外部変換クロック入力、および外部リファレンス入力を備えている。